さよなら

もうダメだねと ひどい言葉を吐かれた

僕が言わなきゃいけなかったかな

そうだねと いつもの相づち

でも少し出るのを躊躇っていたんだ

 

もう少しと引き延ばしすぎた糸は

こんなにも痛々しくってさ

それでもって口にし続けた嘘も

耳を塞がせるだけの雑音で

 

想っていたよ きっと疑いを失って

これ以上はないんだと気付いたような

 

並べた音は離れられないと 

そんなお構いなしの愛情さ

小さな音をたてて さよなら

 

 

もうこんな時間か そう気付いた頃には

灯りも少ない帰り道

考える事 少なくなったよ

殆どを占めていたものがなくなったからさ

 

あの場所もこの曲もって思い出すのは

もう終わりにしようって

忘れてしまえるだろう君との

思い出も今だけは大切で

 

想っていたよ きっと疑いを失って

これ以上はないんだと気付いたような

 

別れた音は未だに残っていて

ただ綺麗に聞こえる残響さ

微かな響きを後に さよなら

 

 

想っていたよ きっと疑いを失って

これ以上はないんだと気付いたような

 

想っていたよ そんな全てが続くって

あまりにも優しいそんな日々が 嗚呼

 

想っていたよ きっと疑いを失って

これ以上はないんだと気付いたような

 

忘れてもたまに顔を覘かせる

そんな温かな思い出さ

歩き出す音とともに さよなら