寝てみる夢

自分が死ぬ夢を見た

とても簡単に あっさり終わってた

 

死んだ後は幽霊になって

葬儀の光景を俯瞰している

誰も泣いてはいなかった

それに少し安心したかもしれない

 

もう私でも何でもないものを

影を落としてじっと見ている

 

葬儀には猫まで並んでいた

そこは流石私の見る夢だなと

思い出した後で笑った

 

その夢を見てる時に

好きな曲が流れていた

クラシックのピアノ

死んだ時はこの曲がいいかも

死んだ後なんて正直どうでもいいけど

 

起きたときは特に恐怖や驚きはなく

むしろ起きた後の方が現実味がなかった

 

私もそろそろお迎えがくるのかななんて思った

誰が迎えるのだろう

 

心が終わっている 明日を望んでいない

それでも朝食を食べ 服を着替えている

そっちの方が夢を見るよりずっと悲しい

 

夢で聞いた曲はPCから流れていたみたい

電源を落として 少し熱気を帯びた空気の中に歩き出す

 

ある週末の出来事

またあんな夢が見られるかな

おやすみ