残響

いつも祈る対象は絶対的な虚像などではなく

不確かで曖昧な でも唯一の愛の先

 

だから祈るのは 喪失した暗闇へ

失った物から忘れる事をしないのは

それにも意味があるから?

もう意味を置くのは私だけ そう私だけ

 

見た事の無い終わりに寄りかかるのは

それに焦がれているから

今はただ重力だけが私を立たせているのよ

重くのしかかる私を ただ振り払って

 

 

いつの間にか祈る事も思い出す事もやめて

綺麗な音と色に しがみついていた

 

身を投じている 先も分からず

奪われる事すら喜びであると語るなら

その口と私の耳を捨てるわ

見たくない物だけ残ったガラス玉

 

全ての繋がりを断ち切ったなら自由?

手放せはしない幻

今はただ重力だけが私を立たせているのよ

重くのしかかる私を ただ振り払って